作業靴の補修を考えるなら

作業靴は普通の靴よりもずっと丈夫に作られていますが、過酷な現場で利用をしてしまうと、早い段階で壊れてしまうこともあります。そのときは、新たな作業靴に買い換えてしまうのではなく、補修して使い続けることもできます。

壊れた程度によって対応方法が決まるので、しっかりと作業靴を確かめた上でどうするか決めましょう。

作業靴専門の接着剤を購入しよう

作業靴の靴底のちょっとした破損なら接着剤を使えば、簡単に補修が出来ます。しかし、百円ショップで販売されているような安価な接着剤を適当に選んでは、くっつけられたとしても、またすぐに剥がれてしまう可能性があります。

もしも、強力な接着力を望むのなら、作業靴専門として販売されている接着剤を利用したほうが良いでしょう。過酷な作業に耐えられるように作られた接着剤なので、しっかりと靴底を剥がれないように固定してくれます。ちなみに、靴底に使われている素材によっては、接着できない場合もあるため気をつけなければいけません。

接着剤の説明書やパッケージに、苦手とする素材が記載されているので、そちらを読んでしっかりと固定できるかどうか確認しましょう。ただ、作業靴専門の接着剤といっても、千円もしない値段なので、とりあえず購入して実際にくっつけてみるのも良いです。

専用に作られているのですから、作業靴として販売されている製品なら、問題なく補修できる可能性が高いです。なお、靴底を接着した作業靴は、いきなり仕事場に履いていくのではなく、安全な場所でテストしてみるのをおすすめします。

きちんと乾いたことを確認したあとで、歩いたり走ったりしてみて、剥がれないのなら仕事場に履いていきましょう。

靴修理に対応する店で直してもらうこともできる

作業靴といっても基本的な構造は普通の靴とあまり変わらないため、修理してくれるお店に持ち込めば、職人に補修してもらえます。補修費用がいくらになるのかは、壊れた箇所によって異なるため、実際にお店に持ち込んで見積もりを行ってもらうと良いです。

靴底の剥がれや布・皮部分の破損など、さまざまなトラブルに対応してくれるため、使い勝手の良い作業靴を取り戻せます。もしも、実店舗が近くにないのなら、インターネット上で修理を受け付けてくれるお店を探してみましょう。

そちらなら、宅配で送ることで作業靴の補修を行ってくれるので、実店舗がなくても利用が可能です。なお、自分で直すよりもずっと完璧な仕上がりになりますが、費用が高くなるのがデメリットです。場合によっては、見積もりで買い換えたほうが良いと考えてしまう金額を提示されるので注意しましょう。

そのため、壊れたのが安物の作業靴なら、余程の思い入れがない限り、接着剤を利用するか新品の購入をおすすめします。

補修を諦めることも大切

壊れた作業靴をどうにか補修をしたいと考えていても、諦めたほうが良い場合もあります。作業服やヘルメットなどに、何かしらの破損箇所があったとしても、通常の作業に使うのなら問題はありません。もちろん、危険に備えて完璧な状態にしておくことは大切ですが、それらが自らアクシデントを招く事態はほとんどないです。

しかし、作業靴が壊れている場合は、それ自体がアクシデントの原因となってしまう可能性があります。もしも、作業靴の靴底が剥がれかけていたりすり減っていたりするのなら、歩行に支障をきたしてしまいます。つまり、転ぶ原因となってしまうため、作業を安全に行うための専門の靴が、アクシデントを呼び込んでしまう結果になりかねません。

普通の道で転んでも、怪我や骨折に繋がることは珍しくはないです。アチコチに危険がある作業現場なら、転んでしまうと命を失う状況もあるでしょう。自分一人ならまだマシなのですが、最悪の場合は仲間を巻き込んだ重大なアクシデントに繋がってしまいます。

ちなみに、作業靴のせいでアクシデントが起こってしまうと、買い換える以上のお金が必要になる可能性があります。働けないことや医療費で金銭的な損失が大きくなることがあるので、壊れた程度によっては補修を諦めたほうが良いです。

安全を支えてくれる作業靴は、ケチらずに、いつでも万全の状態にしておきましょう。

耐久性を考えて新品を購入しよう

補修までして作業靴を使い続けたいと考える方なら、新しく買ったものは、できる限り長持ちして欲しいと思っているはずです。それならば、新品を購入するときは、耐久性の高さにこだわって選ぶようにしましょう。そのときに役に立ってくれるのが、大手のオンラインショップにあるレビューですが、読み方を間違うと期待通りの作業靴は手に入れられません。

レビューには有益な情報ばかりではなく、役立たない情報も多く含まれているため、見方をしっかりと知った上で参考にするのをおすすめします。なお、オンラインショップによっては、作業靴が星の数や点数で評価されています。

しかし、そちらは耐久性以外のポイントで評価が高くなっているケースもあるので、そちらだけを見て購入するのはやめたほうが良いです。まず、『購入してみたところ履き心地が抜群なので、作業現場で使って見るのが楽しみです』のような、実際に使ってもいないレビューは無視しましょう。

そして、現場で使っていたとしても、購入してから時間が経っていないのなら、耐久性はレビューに含まれていません。従って、耐久性を知りたいのなら、ある程度の期間作業で使った方の意見を聞くようにしましょう。同じ作業靴を、二回も三回も購入しているリピーターの方がいるのなら、その方のレビューを読むのが一番よいです。

耐久性のことについて書かれていないかもしれませんが、不満が載っていないのなら、満足している証拠です。

『作業靴を使うメリットとコスパの関係』

作業靴の試し履きは大事

オンラインショップで作業靴を購入するなら、返品が行えるところで購入したほうが良いです。オシャレ用の靴ならば、多少サイズが合わなくても、我慢しても履いても大丈夫でしょう。しかし、サイズの合わない靴で作業するのは、危険を伴うため、まったくおすすめできません。

余計なアクシデントを招かないためにも、自身の足にピッタリのサイズの作業靴を手に入れて、現場で履くようにしましょう。もしも、返品できるところが見つからないのなら、最初の一足は実店舗で購入して、二足目からオンラインショップで同じものを買うことをおすすめします。